2005年05月17日

機動新世紀ガンダムX 第七話

「ガンダム、売るよ!」

第七話の再視聴感想です。




ティファも好きだけど、やっぱりエニルが一番好きな気がしてきた。
今週から来週・再来週とエニル第1章なわけですが、このへんすごくおもしろくていいんですよね。
放送が始まるときの気分の高揚がたまりません。

うーん、まだドキドキしてます。
ホントにおもしろいよなあ。
なぜ、こんなにおもしろくて大好きなのか、やっぱりわかりません。
とりあえず、最高!と叫んでおきましょうか。

さて、エニル大好きなぼくとしては先週も含め、今週からは見逃せない展開です。
初視聴時はエニルのエピソードで4週間も使うなんてどういうことだろうと思っていました。
しかし、再視聴の今回はちょっと違います。
第七話を見ると良くわかるのですが、シナリオが複雑というか、実に細かく書かれているのが実感できました。
それは、エニル→ガロード、ガロード→ティファという核になる場面だけに時間を割くのではなく、その中にフリーデンクルーやロアビィなどの描写もちゃんとあるというのが大きいのだと思います。
一見本筋とは無関係かと思われたウィッツも、隠しておいた金塊強奪と奪取、ザコット一味との戦闘などの展開を経て本筋に合流してくるんですよね。
また、ロアビィがメンテを頼んだ修理工場にガロードがGX−9900の競売を頼みに来たり、その後でフロスト兄弟が訪れガロードの話を聞きこれまた本筋に絡んでくるというシナリオの妙が冴えまくるのですから、おもしろいわけですね。
作品を年表化して、それでもそこに還元できない登場人物のセリフや仕草、表情や目の描写、さらにはたっぷり取った間のようなものが、この作品のおもしろさを支えているのだと思いました。

ここからはシナリオとそれらの雑感を。
まずはアバン。
前回の続きというかまとめというか。
反応炉の暴走に巻き込まれたガロードと助けに来たジャミルが脱出するシーン。
それと救命胴衣を配るサラが口紅を塗ったティファを見つけるシーン。
「不愉快だわ…」というサラの言葉は嫉妬がほとんどだと思います。
ジャミルはティファのことばかりかまいますからね、おもしろくないんでしょう。
まるで、指で埃を掬って小言を言う姑のようです。
いびるきっかけを掴んだぞってとこでしょうね。
あんただって化粧してんじゃねえか!と思ったのですが、事件の前と最中とじゃ罪の重さが違うということもありえます。
サラが化粧しているのはいつものことで、ジャミルが暴走に巻き込まれる前だからOKだという理屈。
まあ、そうかもしれません。
ティファはタイミングが悪かったですよね。
緊急時とはいえノックもせずに部屋に入ってくるサラもどうかと思いますがサラにしてみればティファに礼儀を尽くす義理なんてないのかもしれません。
トニヤがフォローしてくれればよかったのですが、サラがそのことを言い出さない限りありえませんしね。
ティファもガロードも大人の方々には理解してもらえない子供という感じがして凄い好きなシーンです。

OP明け。
逃げるガロードとジャミル。
飛んだ方が速い気もしますが、これまでのGXの飛行シーンを見るとそんなに速度差があるような描写ではなかったので納得。
ジャミルのMSに飛行能力が無かったのかもしれませんし。
ジャミルはGXのサテライトキャノンを推進力にして一気に脱出を図ります。
それにすぐに気付くガロードもさすが。
作戦は成功したかに思えましたが飛んできた岩がジャミルのMSコックピット部を直撃。
コックピットはベッコリいっちゃいました。

戻ってきたガロードたち。
ジャミルは緊急に手術の必要あり。
ここで挿入されるサラの優秀さがよかったですね、仕事は出来るけど柔軟性がないというか。
仕事もジャミルのためって感じがして、それ以外に気がまわらないんじゃないかなあと思います。
そこへ現れたガロードを責めるクルー。
サラはビンタ。
まあ、ここはちゃんと叱る大人ということでしょう。
ここにもジャミルへの想いが暴走した感じはありますけど、許容範囲内ですね。
ガロードはティファの元へと向かいますがティファもまた傷ついていてガロードを気づかう余裕なし。
いつものティファなら別なんでしょうけどね。
ガロードのための口紅でサラに責められ、今そのガロードが会いに来た。
ガロードを喜ばせようとした口紅がかえってガロードを苦しめることになってしまった。
やはりこういうシナリオはいいですねえ。
演出も過剰ではないし、コンテとかも。
前にも書きましたがこのあとに口紅を差してガロードを迎えるティファというシーンがあればよかったのにと思いましたが、それだとあまりにもあざといかなあとも思い始めています。
狙いすぎないところがよいところのはずですから。

手術は無事成功。
病室から出てくるサラ・トニヤ・シンゴ・キッド。
ジャミルを心配して見舞いに来たガロードは顔をあわせたくないのか物陰に隠れます。
そして彼女達の話を聞いてしまいます。
トニヤの「ガロードは集団生活に向いてない」という発言は的確だと思います。
テクスがそれをフォローしますしね。
ただ、その後が問題。
やれカッコつけたがりだのティファにいいところ見せたいだのと好き勝手言ってます。
やはりテクス以外はダメだなあと思いながらも、彼女達のほうが当たり前なのかもしれないと思いました。
テクスのように大人の男性として少年の気持ちを察することが出来ないことも、これまでフリーのMS狩り・MS乗りとして1人で生きていかなければならなかった少年の気持ちも理解しろというほうが無理なのかもしれません。
キッドはともかくシンゴは気付いてもよさそうですが、そこがテクスとの差なんだろうなあ。
ガロードは病室を訪れたティファとジャミルの手に触れるティファを見てしまいます。
自分とは会ってくれなかったのにジャミルには会う。
ジャミルは大切で自分は大切ではない。
大切なジャミルを危険な目に遭わせたガロードだから会いたくなかった。
たぶん、そこまで被害妄想というか考えてしまったんじゃないかと思います。
落ちるときにはとことん落ちる、思考も後ろ向きに一直線ですねえ。
そこへ現れるドクター・テクス。
泣きそうな顔で走り去るガロードと病室のティファとジャミル。
たぶん、テクスは察しましたよね。
ここでテクスが動いて解決することも出来たでしょうけど、そこは大人なテクスです。
自分達で解決し成長するのを見守る姿勢です。
ただ、ジャミルには何かとアドバイスを送るところも大好きです。
艦長でリーダーですからね、ジャミルは。

で、ガロードはフリーデンから逃げ出します。
これも大好きなシーンです。
サラ1人からの攻撃を受けたティファともっと多くからの攻撃を受けたガロードの差でしょうか。
ティファは残りガロードは去ります。
窓からGXの発進を見たティファの表情がなんともいえない良さでした。
ああいう間というか余白にこちらの想像力が喚起されるんですよね。素晴らしい。

エニル大好き!
シャワーシーンに大興奮!!
お、お尻が!!!おっぱいが!!!
あれ?初視聴時にこんなの印象に残んなかったのに。
でもスッゴイどきどきしますね。
エロいというより艶やかで妖艶で、戦う女性の色気でしょうか。
それでも媚びない佇まいが最高ですね。
ザコットも整備その他のために利用しているだけですからね。
本命はガロードですもん。
くどいですが、色気と媚びない態度が同居した素晴らしいキャラクターだと思います。
やっぱエニルいいです。
エニルの言う無傷で手に入れるというのはGXではなくガロードですから。
ワインを飲みながらガロードの写真を見つめるエニル、この伏線が回収される終盤も最高なんだよなあ。
エニルが語るガロードを求めた理由とエニルのフリーデン参加とその後の展開は感動だったなあ。
このシーンで嫌だったのはベッドの上のザコットの脱ぎ散らかした服とシャワーの音。
このへんの生々しさもいい所なんでしょうけどね。
ぼくが見たくなかったと思った時点でスタッフの勝ちというか、お前らのエニル姉さんはちゃんとリアルに生きている女性なんだ、美化させないぞ、という印象を受けました。
くっそーザコット一発殴りたい。

ウィッツは金塊の隠し場所が反応炉の暴走圏内にあると知って慌てて向かいます。
金塊を集める理由と普段の不良っぽい言動の裏にある家族への想い。
こういうのはやっぱりいいですね。
第十五話のようなエピソードも含めて各登場人物へのスタッフの思いやりが感じられていいなあと思うんです。

ガロードはGXの足元で寝転がりながらこれからのことを考えます。
このシーンも好きで、GXと木漏れ日と鳥の鳴き声がなんともいえず心地良い。
「また1人になるだけだもんな 昔に戻るだけだもんな」
このセリフと来週のエニルのセリフが絡むのがよい。
ガロードはティファの元へ仲間の元へ戻りエニルは1人に戻る。
ここからエニルが1人じゃなくなっていく物語が大好きです。
凄く丁寧に作ってあるし、かなり波乱万丈な感じがね。いいんですよね。

ウィッツのエピソードの続き。
ザコット一味がGXを狙っていたところ偶然ウィッツの金塊を発見。
そしてウィッツ対ザコット一味の開始。
このシーンで好きなのはガンダムタイプなのに圧倒的ではないこと。
主人公側のウィッツが優遇されていないのが好きです。
普通3対1とはいえガンダムに乗っていて主人公側なのですからあっさり片付けるという展開にしそうなものです。
ここでウィッツがあっさり勝利してしまうとこの後のフリーデン合流などのシナリオが成立しなくなりますが。
では、この後の展開のためにウィッツを弱くしたかというとそうではないのが良いところ。
終盤まで圧倒的な強さを見せ付けることはありません。
常に苦戦を強いられます。
この首尾一貫した製作態度がいいなあと思います。
GXもサテライトキャノン以外は圧倒的とはいえませんからね。
機体の性能の差はあってもパイロットがフリーのMS乗りで正式な訓練をみっちりと受けているわけじゃないという時代設定とも合致しているのがよいのかもしれません。
ジャミルがコックピット恐怖症でありながら強いのは元軍人だからなんだろうなあ。

フリーデンからロアビィへ仕事の依頼。
ロアビィはあの態度のようになかなか過去や思っていることが表現されないキャラなのですが、それでも中盤から終盤にかけて人間らしくなるというか、過去とか女性との別れなどで途端にこうグッとくるというか、浮上してくる感じが好きですね。
各キャラが動き出しリアルに感じられるようになるタイミングがちょっとずつずらされているのがいいんだと思います。

フリーデンではティファがカンバスを前にして絵が書けない。
これは心の迷い、悩みがある状態だからなんでしょう。
このあとにガロードがGXを売る決意をするシーンがありますが、ガロードも決して迷いなくなったわけではなく、ティファ同様表面上は違うけど本当は迷い悩んでいるというシーンになっていてここも大好きなんです。

GX捕獲作戦はウィッツの金塊発見により変更される。
しかしエニルは発進。
狙いはあくまでもガンダムだと言うエニルですが…
「嘘よ」
…ですよね。
狙うはガロードですよね。
利用されたことに気付いていないザコット。
ざまあみろ、ですよ。
ああ、でもやっぱりエニルって細かく大量に描かれてるよなあと感じます。
30分番組とは思えない充実感がありますねえ。

ロアビィはメンテに出していたレオパルドを受け取りに来ます。
修理工場のおじさんは料金をまける代わりにレオパルドと一緒の写真を撮らせてもらいます。
これでガンダムタイプを修理した工場としてはくがつく、と大喜び。
こういうキャラが出てくるのが楽しくて、なんかいいなあと思いますよ。
一人登場するだけでその町の雰囲気が伝わる気がします。
ロアビィが去った後、ガロードがやってきて場所を貸してほしいことと情報屋を集めてほしいことを伝えます。
「ガンダム、売るよ!」
このときのガロードの顔はすっきりしたものでした。

エニルはGX−9900が競売に出されたことを聞き会場へ。
会場では既に競売が始まっていて、競りの前にガロードがいろいろやらかします。
ガロードを殺してGXを奪えないようにGXの装甲にリモコン誘導型の爆薬と時限式の爆薬を仕掛けておきました。
子供とはいえ1人で戦後を生きてきたたくましさ・したたかさが表現されている好きなシーンです。
フリーデンでのガロードとは違って実にいきいきとしているのがわかり、トニヤのセリフの後のシーンだけになおさら感じるものがありました。
みんなといてもこの明るさと表情がだせるようになる過程というのも楽しいところなんですね。
さて、競売はガロードを殺してGXを奪おうとしていたヒゲのおっさんが1億で競り落とします。
ただし、Gコンは別売り。
ガロード、やり手ですねー。
そこへ現れたのが我らがエニル・エル。
全部含めて3億出すといい、これにはヒゲおっさんも勝てません。
エニルに話しかけられ赤くなるガロードがまたよいのですね。
あのくらいの歳でエニルに話しかけられれば当然でしょう。
ここでウィッツがザコット一味を追い詰めたシーンを挿入してから街のバーでのガロード・エニルのシーンへ。
ここでの会話がおもしろくて、ガロードが商売相手としてエニルと対しているのですが、エニルはそこからもう一歩踏み込もうとしてガロードを揺さぶっているのが楽しい。「私たちってどういう関係に見えるのかしら?」ああ、これはたまりません。ガロードが赤くなりあたふたするのも当然ですね。
ここで再びウィッツのシーンが挿入。
ようやくザコット一味を片付け金塊を取り戻したウィッツですが、そこへザコット本人を乗せた戦艦とMS部隊が登場。
そしてガロードのシーンへと変わり、「これでよかったんだよな」という呟きが。
いったんは晴れ晴れとしたガロードでしたが内心はまだまだ迷いがあるようです。
フリーデンそのものではなく、やはりティファなのでしょう。
ジャミルに「ティファが好きだ」「ティファを守る」と言っちゃってますしね。
ガロードもそうですが、各キャラの心の動きを丁寧に追っているシナリオというのはいいですね。

ここから来週への引きです。
ウィッツはライフルのエネルギーが切れ、敵の火炎放射攻撃で窮地に立たされます。
一方ガロードの部屋にはエニル姉さんが!
「起きてたの?」
うっわー!これはたまらんでしょう。
なのにガロードの目が凄い!ホントに15歳か?と思っちゃいますよ。
やっぱ、戦後を1人で生き抜いてきた15歳は違うんですね。
昼間・夕方とあんだけデレデレだったのに。
締めるところはきっちり締めてきますね。
ガロードの目とエニルの目の対比。
エニルのあの目を見れば下心なんてないってわかりそうなのになあ。
ガロードはどうやって女性への耐性を身につけたんだろう?
師匠にでも教えられたのか、前に痛い目みてるのか。
そのくせティファにはどうにもならないのが可愛いですねえ。
ああ、やっぱり細やかな演出とシナリオだよなあ。いいよなあ。
そんでこのときにフリーデンのティファのカットが挿入されるんですけど、こういう演出がいちいち素晴らしいです。
ガロードを拒否してしまったティファとガロードを求めようとするエニル。
互いに傷つき上手くいかなかったガロードとティファ。
なんとも微妙な三角関係ですね。

いや、第七話はおもしろかったです。
とてつもなく長くなってしまいましたがしょうがないです。
おもしろいんですから。
来週は戦闘シーンが多めなので短めに上げられると思います。
読んでくださりありがとう御座いました。
第八話「あの子、許さない!」もよろしくです。


初視聴時の感想は⇒こちら
posted by あぷろん at 11:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 機動新世紀ガンダムX (再) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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