2005年05月10日

機動新世紀ガンダムX 第六話

「不愉快だわ…」

第六話の再視聴感想です。




ますますおもしろいと感じています、ガンダムX。
見れば見るほど本放送時のこの作品を取り巻く状況の不条理さと、作品に対する不理解と不当な評価が気に入らないですね。
昨年のキッズステーションが初視聴のぼくは本放送当初からのファンの方々から頂いた貴重な情報、体験談から想像するしかないのですが。
ぱぱっと消化できるものだけがいいわけじゃなくて、じっくり腰を据えて長く愛することの出来る作品って大事ですよね?
種デスの後、すぐに始まる放送スケジュールなのでキッズステーションを見られる人にぜひとも見て欲しいなあ。
だって、本当に良くってさ、大好きなんだから。
これは本当に良いですから、ね?

今日も脚本最高!
エニルとテクスの大活躍ですよ!
この二人はガロードとティファ以上に好きかもしれません。

エニル、やっぱいいわ〜。
ガロードの写真を見たときの表情は最高ですよ。
それも伏線になっているし。
けど商品や視聴者獲得のためのキャラ優先の脚本・演出ではないってのがまたたまりません。
商品として陳列され、スタッフ側からどの女性キャラが好きですか?いろいろ取り揃えておりますよ、なんてされてない感じが好きなんです。
あのデザインの絶妙さ。
初視聴時はセクシーで最高のお姉様だな、と思ったものの決してそれだけではなく、ガンダムXという物語のいち登場人物であり、本筋と最大のテーマとは別の、けれどそれと絡みつつ独自の物語を生きた女性キャラとして、もう名作というか名キャラの域にいるのではないかと思いますね。
ティファのようにニュータイプではなく、しかし、戦後の世界を生きる女性としての物語は初視聴当時にすぐに退場するキャラなのだろうという安易な想像を超えて、ティファやサラ、トニヤ以上の質と量をもって表現され、最終的にガンダムXの物語に幅と奥行きを与えた人物になっていくのですね。
最後までガロードとの絡みで展開される彼女のシナリオは本当に大好きで、アニメの女性キャラのシナリオとしてはかなり異質なのではないかと思います。
ティファって割と王道というか、主役級の女の子キャラとしては普遍的な気がするのですがね。
放送期間の短縮というあり得ない状況にならなければ、パーラがコロニー側のエニルになれたかもしれなくて、それがかなり残念です。
ニュータイプという幻想で繋がった世代というテーマと絡みながらも独自の物語を生きた女性として地球のエニル、コロニーのパーラということになったはずなんだよなあと思っています。
放送されるのはまだまだ先なのですが、第三十一話のエニルのセリフ
「女の子が本当に幸せになるって 戦争に勝つより大変なんだから」
という名ゼリフ、こんなシナリオ書ける川崎ヒロユキさんと高松信司監督、本当に尊敬します。

そしてエニルを語るなら、男性側のカトックと並んで大好きキャラのテクスの本領発揮も語らねば。
やっぱ、この人いいわ。大人だし。
この人の一挙手一投足すべてに心奪われますねぇ、うん、やっぱ大好きだ。
仕事でミスをしたガロードにはお咎めなし、ペナルティなし。
そしてガロードの態度、その本心を誰も理解できない中、テクスだけはガロードを理解している。
今日のテクスの語りは本当にしびれました。
こういう人物とシナリオの存在って凄い大事な気がして、ジャミルやカトックとガロードの対比の上でテクスとの対比ってのもおもしろいですよね。
戦時中15歳だったジャミルと戦後15歳であるガロードと違い、戦前15歳だったテクス。
ある程度大人に近づいたときに戦争に巻き込まれたため、ジャミルよりも余裕というか、周囲に気を配りまた周囲の気持ちを察することのできる貴重なクルーですね。
医者であるというのも関係あるのでしょうけど、設定とシナリオのバランスがいいというか、キャラのセリフなどの脚本・演出で作品の世界観・雰囲気などを醸し出せているんじゃないかと思います。
その場その場の瞬発力を重視しているのではなく、あくまで大きな物語・作品全体を重視している感じが大好きですよ。
地味だのなんだのと言われるのはわかりますけどね。
各キャラの言動が徐々に広がりを見せ、最終的にガンダムXという物語を織り成していく・紡いでいく感覚がたまりませんね。
前面にしゃしゃりでてこないで各キャラの調整役・黒子・縁の下の力持ちな役回りにってするテクス先生、最高じゃないですか。
最終話、フリーデン解散後のあの名ゼリフなど、まだまだテクス先生からは目が離せませんね。

さて、メカニック・チーフのキッドについても少し。
今日もいいこと言いましたね。
子供でも態度はデカく、けどメカマンとしての誇りを持っているキャラ。
この時代の最高の兵器であるガンダムシリーズを整備し改良もしてしまうという設定・シナリオには正直ありえなさを感じてしまうのですが、それでもこのキャラの魅力は変わりません。
欲を言えば、キッドに技術・心意気を仕込んだキャラを登場させるなり、回想などでキッドの過去を描くなりすれば、もっと良かったんじゃないかと思います。
ただ、多少なりともメカニックにスポットを当てた作品として評価できるんじゃないかな?
このスタッフなら、時間さえ削られなければ、パトレイバーには及ばずともかなり近いところまでいけたと思うんです。
それを想像させる最終話っていうのがまた最高ですね。
ちゃんとフォローしてくれてますもん。
キャラではなく物語主導の作品で、なおかつキャラも活かしている作品なんだよなあ、と二度目の視聴でしみじみ思います。

あとは、サラとトニヤについても。
トニヤ、メチャクチャいい人ですね。
ガロードのミスの一因、ティファについては気付いていてしっかりフォローしてくれます。
お化粧のススメ。
ただ、テクスのように最も大きな要因については気付いてなくて、そこのところが上手いなあと思います。
女性ならでは、トニヤならではの行動って感じがします。
エニルと仲良しになる展開やそのときの彼女の言動なんかを思い出すと、ごく自然なシナリオじゃないかなあ。
サラはこのときはあまり好きではないのですが、でも、やっぱり上手い。
ジャミル命の優秀な秘書って感じですね。
周囲と上手くいかないガロードに共感するもののそれは理解ではなく、勝手に自分と同調させているだけ。
大事で重要なのはジャミルのみ。
だから、ティファが口紅を差していたのを見て不愉快だといったんでしょうね。
どうしてティファがそうしたのかをまったく考えていない。
それはガロードに対しても同じ。
ジャミルのことしか考えていない。
この人って最後までジャミルにべったりで自分のことを語らなかったですよね。
ティファ・エニル・トニヤ・パーラに比べ、謎の多い人です。
いったいどんな人生を送ってきたのか、一番気になるのがサラなんですけど。
嫉妬深いとまではいかないけど、それなりに自己中心的で、後に変化していくキャラで、やはり女性キャラとしてリアルっぽいなあと思ったりします。
サラもいいですね、考えてみると。
来週で嫌なヤツぶりは打ち止めだったきがします、あと一話の辛抱ですね。
そこからは万事OKですから。

最後はティファとガロードにも触れとかないと。
やっぱりガロードは普通の少年だなと思います。
仕事中に他のこと考えてミスするなんてよくありますから。
そこが少年っぽいなあ。
ガロードの過去、やってきたこと考えるとベテランなんじゃないかとも思えるのですが。
優しくされるのに慣れてない、だからあんな態度をとってしまう。
脚本・演出、やっぱり上手い。
ティファも同様。
素っぴんでも十分可愛いですけどね。
今まで化粧なんて出来ない環境にあったティファの戸惑いが上手く表現されたと思います。
口紅を手にとるまでの躊躇とか。
優しくされることに慣れてない点ではガロードと同じなんですね。
この点がガロード→ティファ、エニル→ガロードという気持ちが上手く伝わらないってことなんだろうなあ。
それと今思うと、ガロード→ティファではなく、ティファ→ガロードに変わっていった時点でもう一度口紅登場させても良かったなと思います。
ガロードの所に行く前に口紅差すシーンを挿入して欲しかったな、と思いますね。

いつもよりかなり長くなりましたがテクスとエニルが登場するとテンション上がります。
たぶん来週も。
でも、やっぱりおもしろいですね〜。
現在放送中の 『交響詩篇エウレカセブン』 にも同じ感じがして、結構楽しい。
ただ、やはりガンダムXの抑えた過剰ではない感覚は独特で最高ですね。
それを地味だというなかれ。
過度な装飾と味付けばかりだと感覚がバカになりますよ。
スローフードです。
白米に焼き魚、おひたしに味噌汁に海苔に卵に、そんなアニメもいいですよね。
化粧をせずに素っぴんで勝負なティファをその象徴としてこじつけたりするのも楽しみながら、今日はこれで終了。

初視聴時の感想は⇒こちら
posted by あぷろん at 06:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 機動新世紀ガンダムX (再) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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